ホーム > リング > リング最新紙面記事

興毅“パッキャオ魂”で世界戦初KOや!

 鍛え上げた体を見せつける亀田興毅=東京都葛飾区の亀田ジム(撮影・岡本好太郎)
【拡大写真はコチラ】
 鍛え上げた体を見せつける亀田興毅=東京都葛飾区の亀田ジム(撮影・岡本好太郎)

 「WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(5月7日、大阪府立体育会館)

 王者・亀田興毅(亀田)が、「パッキャオ魂」で初防衛を果たす。28日、東京・葛飾区の亀田ジムで公開スパーリングを行い、世界6階級制覇のマニー・パッキャオ(32)=フィリピン=をイメージした戦略を取ると明かした。175センチという長身の挑戦者・ディアス(ニカラグア)に対して、スピードと手数で対応し、9センチの身長差を埋める。中盤から終盤のKOを想定し、地元大阪で初の世界戦をKO勝利で飾る。

  ◇  ◇

 頭の中で、すでにイメージは出来上がっている。興毅が参考とするのは、昨年11月のパッキャオ‐アントニオ・マルガリート(メキシコ)戦だ。サウスポーのパッキャオが、長身のマルガリートをスピードと手数で圧倒し、判定で勝利した。この試合こそが、今回理想とする展開だ。

 挑戦者は175センチで、興毅よりも9センチ高い。どのように懐に飛び込むかがカギとなる。「スピードでいく。相手はバンタム級よりも上の階級でやっていたし、パワーがある。スピードで対抗する」。持ち前の速さで揺さぶる作戦だ。

 パッキャオ‐マルガリート戦のビデオを繰り返し見て、頭の中にすり込んだ。5度の世界戦でKO勝利がなく、KOへのこだわりは強い。中盤までボディー中心に攻め、スタミナを奪ったところで終盤KOの青写真を描いている。

 くしくも同じ5月7日(日本時間8日)にパッキャオは、米ラスベガスでシェーン・モズリー(米国)を迎えてWBO世界ウエルター級王座の防衛戦を行う。時差はあるものの、偉大な王者との“競演”に「俺も頑張らなアカン。パッキャオは勝つやろうから、俺も勝たなアカンわ」と必勝を誓った。

 110ラウンドのスパーリングを消化し、最終的には120ラウンドを設定している。1カ月間で行ったスパーリングとしては過去最多となる。「コンディションはいい。今週いっぱいスパーリングして、あとは体重を落とすだけ」と王者の風格を漂わせた。

(2011年4月29日)

ソーシャルブックマーク・RSS・twitter・Facebook

オススメリング写真ニュース






Copyright(C) 2010 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp