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【サッカー】

メッシ2発でバルサ先勝 レアルとの準決勝第1戦

2011年4月29日 紙面から

◇欧州CL準決勝・第1戦

2日目、27日▼マドリード、サンチャゴベルナベウ

 【マドリード工藤拓】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(欧州CL)は27日、当地で準決勝第1戦の1試合を行い、2季ぶりの欧州制覇を目指すバルセロナ(スペイン)が敵地にもかかわらず、2−0でレアル・マドリード(同)を下し、優位に立った。

 「エル・クラシコ(伝統の一戦)」としても注目された一戦は、バルサのアルゼンチン代表FWメッシの独壇場。後半31分に先制点を決めると、同42分にも得意のドリブル突破からのシュートで2点目を挙げた。

 レアルは後半途中にMFペペが危険なプレーで退場となり、その判定に抗議したモウリーニョ監督も退席となった。

 両雄は16日に国内リーグで対戦し、1−1ドロー。20日のスペイン国王杯決勝でも当たり、このときは、レアルが1−0で競り勝った。

 第2戦は5月3日にバルセロナのホームで行われる。

 バルサが誇る“スーパーメッシ”が相手の牙城を突き崩した。後半16分にレアルMFペペが退場処分。数的優位の状況をつかんだバルサは、その後はここぞとばかりに攻め立てた。

 同31分、右サイドを突破したFWアフェライがライナー性のクロスボール。これをニアサイドに詰めたメッシが巧みに流し込んだ。

 静まり返ったレアルのホームスタジアム。ガックリとうなだれたレアルの選手たち。メッシは相手の緊張の糸が切れたその隙を同42分に再び突いた。中央から高速ドリブルで次々とDFを振り切り、最後はGKとの1対1から右足で決めた。

 殊勲の背番号10はコーナーフラッグ付近までダッシュし、こぶしを突き上げた。バルセロナから駆けつけたサポーターが歓声でこれに応えた。3年連続のCL得点王をほぼ手中にする一発。クラブ記録を更新中のシーズン通算ゴール数は51点まで伸びた。

 試合後、グアルディオラ監督はエースの活躍を手放しで称賛。「メッシが味方にいることは幸運だよ。違いを生み出せる彼のような選手がいるから、私たちのサッカーはすてきなんだ」と満足そうに話した。

 続けて「決勝にたどりついたわけではない。まだ90分間あるし、いい準備をしなければならない」と自らに言い聞かせるように話したが、アウェーでの2点差勝利は大きなアドバンテージ。バルサが2年ぶりの決勝進出に近づいたことは間違いない。

 

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