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最終更新:2011年4月28日(木) 20時43分

「四十九日」合同慰霊祭、石巻の小学校

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 被災地では各地で四十九日の慰霊祭などが行われました。津波で84人の児童や教職員が犠牲となった宮城県石巻市の小学校で、合同慰霊祭が営まれました。

 祭壇に並ぶ児童と教職員の遺影。その数は84人に上ります。石巻市立大川小学校の合同慰霊祭は、遺族の他、捜索にあたった自衛隊員など300人が参列しました。

 大川小学校では、当時の全校児童108人のうち、68人が死亡、6人が行方不明に。また教職員も9人が死亡、1人が行方不明となっています。

 非公開で行われた慰霊祭では、遺族を代表し、当時6年生の娘、愛さんを失った狩野あけみさんらが「とても悲しく寂しい。会いたくてたまらない。助けてやれなくて、ごめんね」と涙ながらに述べたということです。

 また慰霊祭の後、その行方不明だった狩野さんの娘の愛さんが、大川小学校近くで遺体で見つかりました。狩野さんは「今まで見つからなくて、つらい思いをしてきた。残りの行方不明の子たちも早く見つかってほしい」と気丈に話していました。

 一方、1400人以上が犠牲になった岩手県の陸前高田市でも、法要が営まれました。寺の本堂には、津波で墓が流され、避難所暮らしのため自宅に持ち帰ることもできない犠牲者の遺骨が100以上安置されていて、遺族らが花を手向け、冥福を祈りました。

 「お墓がぐちゃぐちゃで、納骨できるような状態じゃなかったんですよ。まだね、納骨しないうちは落ち着きませんよ」(参列した人)

 陸前高田市では、これまでに1426人の死亡が確認され、いまだ796人が行方不明のままです。(28日17:57)

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