渋滞が被災地悩ます 県内、復旧作業に支障の懸念


 

 がれきの撤去や仮設住宅の建設が行われている被災地で、関係者が交通渋滞に頭を悩ませている。このままでは復旧作業にも影響しかねず、県沿岸広域振興局は「急を要する場合以外、できるだけ一般車両の乗り入れは控えてほしい」と呼び掛けている。

 同振興局によると、内陸から沿岸に向かう国道などで朝晩に渋滞が発生。がれき撤去や重機による復旧作業で片側交互通行になっている道路もあり、日中も混雑する。

 被災者支援や親類を心配して訪れる人がほとんどだと考えられるが、中には興味本位で被災地入りし、自動車の助手席からビデオや写真撮影をする人も見られるという。

 宮城県亘理町では、被災地を「見物」するために訪れる人が増えたため、通行許可証を発行し、許可のない車の制限を始めた。

 同振興局は「渋滞のために作業に支障がでないよう協力してほしい」と訴える。

(2011/04/15)




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