あいしてる

2011年01月16日 12時47分50秒 | Weblog

ずっと一緒にいたい人がいました。

でも、私が傷つけ、信頼と安心を与えることが出来なくなり、去っていきました。

今でも、どこかで顔を合わせぬように気を使っています。

それは相手を嫌な気持ちにさせないため。

ともすれば、私はまだ一緒にいたいと思っているくらいです。

「それは未練だ」

うん。ある意味それは正しいです。

 

別れた時、思っていた以上に相手が苦しんでいたことを知り。

私がどんなに変わっても、仮にどんなに尽くしたとしても。

私との接点が、もうないことが良く分かりました。

それどころか、それは相手を苦しめるだけだと。

もうこれ以上苦しめられない。傷つけられない。

だから、もう関わらないようにしました。

 

一方で、どんなに拒否されても、一緒にいたいと思う自分がいました。

その気持ちを整理するために、嫌なところや機嫌が悪くなったことを思い出して、嫌いになる努力をしたり。

本当に追い込まれていたんですね。

勿論、自己嫌悪に陥っただけでした。

 

私は、愛情を注ぎ続けてくれる限り、必ず注ぎ返す自信はありました。

思い出すに、それが本当に愛情だったのかと。

別れるきっかけになったのは、私が大人気ない対応をしたことなんですが。

それは、自分を見てくれない・配慮してくれない、と思ったことが原因でした。

そう言ってしまえば子供のようですが。

これは誰しもが持つ本能ではないでしょうか。

でも。

そう思ったってことは、それって本当に愛情だったのか、と。

 

そんな時に見かけた本が山田ズーニーさんの「理解という名の愛が欲しい」でした。

恋愛の本、という訳ではなく、人との関わりをテーマにした話が多いエッセイ本です。

その中で、「愛」という言葉や思いに対する違和感に触れた、こんなくだりがありました。

 「愛してる。あなたも私を想ってくれる限りは」

 多くの人が、自分を理解してくれるなり、必要としてくれるなり、そばにいてくれるなり、とにかく心のどこかで相手に、「くれ」というようなことを期待し。

 その一点を思いつめ、その可能性がある限りにおいて、愛しているという。

ああ、と納得しました。

この本を読んだ時には、既に結論は出ていたのですが。

それって、私が思う愛情じゃない。

つまり。

私が交換していたのは、愛情ではなかったんだ、と。

 

幸せにしてあげたい。望みを叶えてあげたい。満たしてあげたい。

そう思ってやってきましたが。

でも、「私にも!」という思いがありました。

それに、人間ですから、プラスもあれば、時にはマイナスになることもあります。

それを許せる人、許せない人、相手にもよるでしょうし、色々なんでしょう。

 

でも今は。

for meで相手に求めるものはなく。

ただひたすらに、相手に幸せになって欲しい。常に笑顔でいて欲しい。

自分の深い、深い、深いところで、そう思う自分がいます。

ああ、本当にあいしてるんだなあ、と分かりました。

ズーニーさんは、愛とは、彼女の母親がそうしたように、無条件で人を憂うものだと捉えていましたが、今はその気持ちが分かります。

 

拒否したい自分と戦いつつ、悩み、迷い、葛藤しながら数ヶ月かけてこんなことが分かりました。

この年で分かるとは遅すぎもいい所ですが。

それに分かったとしても、今更どうにもなりません。

だから今まで以上に辛くもあります。

でも、自分の中にそれを見つけることが出来たことは、それを生み出せたことは大きな成長と思い、ここにメモを残すことにしました。

昔よりも、そして少し前よりも、周りの方々に対してずっと優しくなれると思います。

 

普通、こんな恥ずかしいことは人目に触れないよう一生隠し通すか、親友にだけこっそり打ち明けるんでしょうけどね。

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