東電、夏のボーナスは「40万1000円」

2011.04.28

 東京電力が一般職員のこの夏のボーナス支給額を1カ月分とすることで労使が妥結したことが分かった。平均支給額(組合員平均38・2歳)は交渉ベースの40万1000円とみられる。同社の昨夏の平均支給額は83万6000円のため、半額以下となる見込みだ。

 支給額について同社は「福島第1原発事故で被災されたみなさまへの補償や設備復旧等にかかる諸経費の増加による経営状況の大幅な悪化等を踏まえて決定した」と説明している。

 福島第1原発の被災者への賠償に対応するには国などの支援が不可避だが、東電は前提として徹底したリストラを迫られている。

 すでに役員報酬の50%カットや保有資産の売却、新卒採用の見送りなどの方針を決めている。一般職員についても年収20%カットを実施する方針だが、早速夏のボーナスに反映された形だ。

 ただ、原発事故の収束はいまだめどが立たず、賠償額も判明していない。状況次第では今後、さらなるボーナス削減を迫られる恐れも残る。

 

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