2011年4月28日17時41分
海江田万里経済産業相は28日午前の閣議後の記者会見で、福島第一原発事故に伴う賠償金などを捻出するために東京電力が行った役員報酬の半減について、「高額報酬の方々は、一律50%カットでは足りないのではないか」と述べ、首脳クラスの報酬削減が不足しているとの認識を示した。
さらに、無報酬にすべきではないかという質問に対しては、「今の世論、国民感情もお考えいただきたい」と述べ、首脳クラスは無報酬にすべきだとの考えもにじませた。
一方、東京電力の清水正孝社長は同日夕、記者団に「(50%カットは)私どもは、たいへん厳しい水準と考えている」と述べた。さらなる報酬削減については「未定」とした。