最終更新: 2011/04/28 22:42

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福島第1原発事故 現場責任者の防波堤建設要望について保安院「よく存じません」

FNNが独自入手した福島第1原発の最新映像の中で、現場の責任者は防波堤の建設を訴えている。一刻も早い対応が望まれる中、東京電力や原子力安全・保安院の会見からは、連携不足も垣間見える。
現場を預かる責任者で、福島第1原発の吉田昌郎所長が、今最も危惧(きぐ)していることがあるという。
吉田所長は「同程度の地震、もしくは津波が来るというのは、わたしどもにとって致命的だと思っております。特に津波ですね」と語った。
高さ14メートル以上といわれる津波になぎ倒されたフェンス。
もし再び津波が襲った場合について、吉田所長は「この前の地震の時と違って、建屋の中に非常に高い線量の廃液があるので、そこに海水が混じって、それが外に出ていかないことが、やはり一番重要だと思っています。(必要なのは)防波堤みたいなものを。早く対策を打ってくれと」と語った。
速やかな防波堤の設置が必要との現場からの切実な訴え。
これに対し、東京電力は28日午前9時の会見で、「特段、まだ公表できる状況まではまとまっていません。ただし、すでにご案内の通り、原子力安全・保安院からは、『必要な補強対策については検討を進めなさい』と指示を受けている」と話した。
一方、保安院は、午前11時の会見で「指示している中には、『防波堤を築け』という要件は入っていない。土のうを積み上げたりすることは、アイデアとしてあるが、それ以上のことは聞いていません」と語った。
現場を預かる所長の判断は尊重したいとする一方で、保安院は「(所長の防波堤を築きたいという考えは保安院に伝わっている?)わたし自身はあまりよく存じませんでしたけど」と語った。

(04/28 18:45)


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