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励ましの言葉に涙 両陛下ご訪問で避難者ら

2011年04月28日

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避難所の被災者に声をかける天皇、皇后両陛下=仙台市宮城野区の宮城野体育館、山本裕之撮影

 天皇、皇后両陛下が27日、津波の被害が大きかった南三陸町や仙台市の避難所を訪れ、被災者を見舞った。両陛下から穏やかな口調で励ましの言葉をかけられた被災者は、表情を和らげ、笑顔を見せる人もいた。
 両陛下は27日午後、南三陸町で約200人が避難する歌津中学校を訪れた。皇后さまから「よくご無事でいて下さいましたね」と話しかけられた阿部琴子さん(70)は、涙ぐんだ。「とてもお優しい方でした。お言葉をこれから生きていく支えにします」
 皇后さまは中学教師の鳳京邦彦さん(34)に生徒の安否を尋ね、「全員無事」と知ると、「みんなを守って下さってありがとうございました」と気遣った。
 仙台市宮城野区に移動した両陛下は、約270人が避難する宮城野体育館を見舞った。自宅で津波に襲われ、2階に引き上げようと階段で妻の手に触りながら救えなかったという赤間憲さん(69)が涙ながらにその様子を話すと、天皇陛下は遺影を手にとって見つめ、「津波でお亡くなりになったんですね。どうかお元気でね」と励ました。
 赤間さんは「優しい言葉をかけていただき幸せです。家内も喜んでいると思います」と涙をぬぐった。
 同日夕、両陛下を自衛隊松島基地で見送った村井嘉浩知事は「両陛下が大変に心配しておられることが、とてもよくわかった。頑張って下さいという強いメッセージをいただいた」と語った。

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