2011年4月25日月曜日
20日のプロ野球阪神巨人戦で、巨人・脇谷二塁手の捕球をめぐって打者ブラゼル選手、阪神真弓監督から審判の判定に激しい抗議があった。脇谷選手が転倒しながらもダイレクトに捕球したかのように高々とグラブを差し上げ、審判がアウトを宣告したためである。
この抗議は受け入れられなかった。しかし、テレビでスロービデオを見る限り、脇谷選手は落球し、あわてて拾い上げ、あたかも捕球したかのようなジェスチャーをしたことが明白である。
落球したことを一番よく知っていたのはほかならぬ脇谷選手本人であるはずだ。この映像を、野球に夢を追う青少年が見た時、どのような感覚をもつのだろうか。また選手の一生懸命のプレーに心を癒やされるであろう被災地の人々が見た時、どのように感じるだろうか。審判の目の届かないところでは「偽」も許されるのだろうか。フェアプレーとは何だ?
このような選手がいる限り、プロ野球界も難しい判定にはビデオを採用すべきではなかろうか。近代化が遅れているといわれている大相撲界が、その点では先んじている。
【北村建身=69歳、高知市】
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