任天堂の次世代機は「Project Cafe」、タブレット型コントローラ採用?
にわかに騒がしくなってきた「任天堂の新型据え置きゲーム機」について。フランスのニュースサイト 01net が、新型は「Project Cafe」と呼ばれており、6インチのタッチスクリーンを備えたタブレット型コントローラを採用すると伝えています。
先日お伝えしたうわさは、任天堂は新型の据え置きゲーム機を近日中に予告して6月のE3で詳細を発表する、発売は2012年、性能はHDに対応し現行のHDゲーム機と同等以上になり、狙いはライバル2社のHDゲーム機やPCでマルチ展開しているゲームも取り込むこと、といった内容でした。
01net の匿名ソース情報はここからさらに詳しく、タブレット型コントローラなるものと本体アーキテクチャにまで触れています。妥当性はとりあえず置いて要点をまとめれば、まずコントローラは:
- 対角6インチのタッチスクリーン画面を搭載した「タブレット型」。
- 画面の解像度はHDではない。シングルタッチ式。
- タッチのほか、十字キーやアナログスティック、LRを含むボタンも備える。
- Wii リモコンのセンサー機能 (センサーバー代替のIRエミッタ?)
- さらにカメラも搭載。
続いて " Cafe " の性能については:
- PowerPC系の3コアCPU。
- AMD (ATI) 製 (「おそらく」R700シリーズ)。
- RAM容量は不明。(「少なくともXbox 360やPS3と同等と推定できる」)
01net が匿名の業界筋から得たと主張する情報は以上のようなもの。コントローラにタッチ画面説は、01とは別に CVGも開発筋情報として報じています。ゲームデザインの進化としてはHD化や3Dよりも大きなインパクトがありそうとはいえ、タブレット単体での運用は可能なのか、どういった形式で通信するのか、「本体」と合わせたコストは等々、答えよりも疑問のほうが多くなる話です。
Xbox 360と同等以上という性能については、6年~7年後発で半導体プロセスの微細化などの恩恵を受けて新規設計できることを考えれば特に無理はありません。現行世代HD機とのマルチを容易に開発できる点については、従来の「任天堂らしい」戦略かどうかはともかく、開発者負担を下げてサードパーティーを呼び込む努力としては筋が通っています。( PS4 や Xbox 1080が早々に登場しないかぎりは )。現在はお互いに矛盾する情報が飛び交ってなんとも混乱した状況ですが、一致しているのは6月のE3では詳細が明かされるという点。錯綜したピースをつなぐさらなるサプライズにも期待したいところです。