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◆ロッテ12―1オリックス(27日・QVCマリン)穴があったら、入りたいところだ。2年目の岡田体制でワーストの12失点。開幕14試合目で早くも借金は5に膨らみ、4月の負け越しも決定した。負の数字が並び、岡田監督は「もう何もないぞ」と、早々に試合後の会見を切り上げたが、試合では最悪のチーム状態を象徴するかのような「ドタバタ劇」が繰り広げられていた。
4点差で迎えた7回無死満塁の場面だった。寺原はスパイクのひもが切れたためベンチに戻ると、そこで交代を通告された。まだ続投だと思っていた右腕は驚きながらも、そのまま降板。岡田監督はベンチを出て、球審に小林雅への交代を伝えた。
しかし、三塁側ブルペンからリリーフカーに乗って来たのは吉野だった。アナウンスで自分ではないことに気付いた左腕は苦笑いし、車から降りるとそそくさとベンチへ。直後、小林雅がブルペンから走ってマウンドへ。気持ちの準備ができていなかったのか、岡田にいきなり押し出し四球を与えるなど、後味の悪さを残してこの回5点を失った。
原因は福間投手コーチのブルペンへの伝達ミスだった。打者が左の岡田だったため、左の吉野と勘違い。「(小林雅と)聞いていたけど、思い込んでいたからそのまま言ってしまった。大きなミスをしてしまった。あれで負けたみたいなもん」と猛省。指揮官も「ビックリしたよ、俺も」と、あきれるしかなかった。打線もわずか3安打。チーム打率は1割9分3厘まで落ち込んだ。何もかもちぐはぐなオリックスが、迷走を始めた。
(2011年4月28日10時48分 スポーツ報知)