25日に都内の自宅で首をつり亡くなった俳優の田中実さん(享年44歳)の密葬が27日、都内の斎場で営まれた。
告別式は、親族や無名塾時代の仲間、所属事務所のオスカープロモーションの関係者ら50~60人でひっそりと行われた。祭壇を立てない無宗教での「献花葬」で、読経や焼香、遺影などもなく、棺(ひつぎ)に眠る田中さんを囲むように会は進行された。
午後1時半から始まった式は、親族の意向で密葬とされていたため、厳戒態勢で行われた。午後2時40分頃に白いリムジン風の霊きゅう車で出棺され、遺体は都内の火葬場に運ばれ、荼毘(だび)に付された。
喪主を務めた田中さんの兄は、あいさつで弟の突然の死に「自分より先に逝ってしまうなんて」と嘆き、夫人は声をかけられないほど気落ちした様子だったという。
警視庁池上署は自殺の可能性が高いとみているが、原因ははっきりしないまま。オスカーによると、現段階でお別れの会などを開く予定はないという。
[2011/4/28-06:03 スポーツ報知]