福島第1原発事故 復旧作業の最前線で働く職員らを撮影した映像をFNNが独自入手
放射性物質の流出が続いている福島第1原発で、復旧作業の最前線で働く職員らを撮影した映像を、FNNが独自に入手した。
4月22日、原子力委員会で専門委員を務める、独立総合研究所の青山繁晴社長が、福島第1原発を訪れ、内部を撮影した。
青山氏「これはもう、中が全部むき出しですね」、「このように根こそぎ、むしり取られたようになっていたり」
東電担当者「クレーンとか、トラックが地面に突き刺さったみたいです」、「正面に黄色いものが見えますね、地面をはっている。この中に、汚染水が流れているホースが格納されています。遮へいのために、鉛が入ったものを上に乗せて、被ばくしないようにしています。高線量ですので、人は立ち入り禁止になっています」
青山氏「作業される人が被ばくしないように。思ったよりもホースが、そんなに巨大なものではないですね」
東電担当者「そうですね。なかなか敷設するのも大変になりますので」
この映像は、津波から1カ月以上たった先週撮影されたもので、免震重要棟2階の「緊急対策室」では、事態の収束に向け、作業にあたる職員の姿も映っている。
緊急対策室を案内する福島第1原発・吉田昌郎所長は、「こちらがセンターテーブルでございまして、復旧だとか発電だとか、そういう班の班長クラスがいる。一番大変な時は、ここに600人ぐらい。ここには夜、240〜250人が残っています」と話した。
また、吉田所長は「発電所長として、わたしが率いているメンバーで、できることは一生懸命やるつもりですけども。やはりそこに、いろんな形でサポートしていただくということがあって、初めて(工程表通りの復旧が)成立する」と話した。
(04/28 06:12)