派遣作業員 被ばく上限適用せず
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派遣作業員 被ばく上限適用せず

4月28日 5時20分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島第一原子力発電所の事故に対応するため、全国の原子力発電所から派遣されている作業員は、通常許容される年間被ばく量の上限を超えて元の発電所で作業できなくなる可能性があることから、厚生労働省はこうした作業員について当分の間、通常の上限を適用しない方向で検討しています。

全国の原子力発電所で働いている作業員について厚生労働省は通常許容される放射線の年間被ばく量の上限値を50ミリシーベルト、5年間の上限値を100ミリシーベルトと定めています。しかし、福島第一原子力発電所の事故に対応するために派遣された作業員は作業期間が長引くと年間被ばく量の上限値を超えて元の発電所に戻った後、作業できなくなる可能性があるということです。このため厚生労働省は福島第一原子力発電所に派遣されている従業員については当分の間、年間50ミリシーベルトの上限値を適用しない方向で検討を進めています。ただ、5年間の上限値については「これを超えると作業員の安全が確保できなくなるおそれがある」としてそのまま適用する方針です。