社会
母親グループが上関原発白紙撤回申し入れ
(山口県)
原発反対の声をあげたのは小さな子どもを持つ母親たちだ。福島第一原発の事故を受け上関原子力発電所の建設に不安を訴える母親たちのグループが、県に対し、計画の白紙撤回などを申し入れた。午前10時すぎ、県庁前には多くの親子連れが集まった。呼びかけたのは山口県や広島県などにおよそ50人のメンバーを抱える母親グループ「未来につながる生命を育てる会」だ。会は福島県での原発事故を受けて上関原発反対を訴えようと口コミやメールで賛同者を募り今回の行動となった。賛同者はこれまでに3679人にのぼっている。県庁前では子どもたちがシャボン玉を飛ばしたりして原発に対する「不安な気持ち」を表現した。参加した母親は「あんまり反対というよりみんなの子供を思う気持ちとか自然を思う気持ちで集まって愛のある力で変わっていくと思って集まっている」と話す。続いて、会の代表と賛同したグループなど15の団体が県商工労働部を訪れ、申し入れをした。席上「みんな安心して安全な場所で暮らしたいと思っている。福島の原発の事故、山口では必要ない、その思いを伝えにいた」と訴えた。これに対し県側は福島原発の事故原因の究明と今後の国のエネルギー政策を見極めたいと従来の説明を繰り返した。会の共同代表は、「原発の新規立地は取り消すとはっきり断言してほしい」、「県に住んでいる私たちの思いを国に伝えてもっと積極的にリーダーシップをとっていただきたいと思った」と話す。会では今後も、原発反対のパレードに参加するなど活動を続けていくことにしている。[ 4/27 19:51 山口放送]