ジュンス双子の兄ジュノ　日本デビューへ

　「東方神起」のメンバーとして活動していた韓国の３人組ユニット「ＪＹＪ」のメンバー、ジュンス（２４）の双子の兄である歌手のジュノ（２４）が、８月３日発売予定の全編日本語詞の楽曲（タイトル未定）で日本デビューすることが２７日、分かった。

　ジュノは、幼少時代からプロ野球選手にあこがれ、小学校から大学まで一貫教育の野球強豪校チュンアムに入学。エース投手として活躍。１８８センチの長身と、最高１４５キロの速球が武器のサイドスローで、高校３年生のときはチームを韓国の全国大会８強入りに導いた。ＳＫやロッテ、ＬＧなどプロ野球のスカウトから入団の誘いも受けたが、大学１年生のときに右肩を故障。選手生命に関わる大けがとなり、志半ばにして引退する形となったが、当時「東方神起」のメンバーとして絶大な人気を集めていた弟のジュンスに刺激を受け、０８年ごろから韓国のバラエティー番組やＣＭモデルとして新たな“マウンド”に立った。

　その類いまれなるプロポーションに中国の芸能プロダクションが目を付け、昨年３月、中国で歌手デビュー。デビューアルバム「Ｎｏｔｈｉｎｇ　Ｔｏ　Ｌｏｓｅ」は、権威のある中国の音楽賞「勁歌王世界華人楽壇年度総授賞式」で新人賞を受賞した。

　その後、日本やシンガポールでも関係者向けのお披露目ライブなどを開催。ジュノ自身も日本で活躍の場を広げたいと考えていたところ、エイベックスとの契約が決まった。

　現在、都内のスタジオで楽曲制作が進んでいる。デビュー曲は長身と野球で鍛え抜かれたプロポーションを生かしたパフォーマンスを表現できる軽快なダンスソングだ。

　ジュノは「日本の皆さんと会える機会が増えることを大変うれしく思います。たくさんの人に共感してもらえる音楽を提供する事で、みなさんの心を温かくしていければと思います。他の誰でもない自分らしさを出していき、まずは『オリコン』トップ１０に入れるよう、一歩一歩着実に頑張りたいです」と目標を語った。

　弟・ジュンスもダンス力に定評があるが、ＪＹＪは現在、韓国の所属事務所によるトラブルの影響で日本で活動休止中となっている。ファンが心待ちにするジュノ兄弟の共演について、エイベックスの関係者は「諸問題が解決すれば、その可能性はあり得る」と話している。

　ジュノは今月２９日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるファッションと音楽の祭典「Ｇｉｒｌｓ　Ａｗａｒｄ　２０１１　ＳＰＲＩＮＧ／ＳＵＭＭＥＲ」にゲスト出演し、中国語詞の楽曲「Ｎｏｔｈｉｎｇ　Ｔｏ　Ｌｏｓｅ」を歌うことが決まった。同イベントには昨年、弟のジュンスも出演。ファンの前で初の本格的なパフォーマンスとなるジュノは「ちょっと緊張しますが、良いパフォーマンスを見せたいので、毎日一生懸命練習しています。自分も楽しみにしていますが、皆さんも楽しみにしていてください」とコメント。

　また、７月下旬には日本で撮影した写真集（タイトル未定）の発売も決まった。