内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長は27日、衆院決算行政委員会に参考人として出席し、福島第1原発事故について「安全委が示してきた(原発の安全審査の)指針類に足りないことがあったのは明らか。抜本的な見直しを約束する」「事故拡大を防げなかったのは、私の非力に尽きる」と反省の言葉を述べた。
一方で、地震翌日の3月12日から14日ごろまで首相官邸にこもって政府に助言活動をしており「助言内容はその時点、その時点では正しかった」とした。
また、緊急事態応急対策調査委員(40人)の招集が遅れたのは、携帯メールを発信したものの連絡がつかなかったり、交通機関がまひしたりしたのが原因だったと弁明。地震当日に安全委に集まったのは徒歩で来た数人、さらに現地に派遣したのも事務局員1人にすぎず「防災訓練を重ねていたが、多くは役に立たなかった」と、準備と対応の不備を認めた。
毎日新聞 2011年4月27日 23時27分(最終更新 4月28日 2時57分)