公立高校の授業料無償化に伴い私立高校生らに支給される就学支援金に絡み、松山城南高校(日野義治校長、松山市)が、授業料を全額免除していた2010年度の奨学生40人程度に対し、本来は支給対象でないにもかかわらず、学校を通じて県に支援金の申請をさせ、学校側が10年度分の支援金400万円余りを受け取り、プールしていたことが27日、分かった。
同校によると、10年度の奨学生は一部を除き、授業料(月1万9000~2万2000円)を全額免除。学校は昨年3月、県私学文書課から「授業料が全額免除される場合は支援金は申請できない」との説明を受けたが、全額免除の奨学生にも受給資格認定申請書を提出させ、県に申請していた。