2011年4月28日1時45分
福島第一原発の敷地内の地下を深く掘って巨大なプールを建設し、高い放射性濃度の汚染水をためる構想があることが分かった。菅直人首相が27日、全国漁業協同組合連合会の服部郁弘会長と首相官邸で会談した際に明らかにした。
服部会長によると、首相は「敷地内の地下46メートルに岩盤があり、下には水がしみこまないことが調査で分かった」と説明、巨大プール建設を検討していることを伝えた。枝野幸男官房長官も記者会見で「検討していることの一つ」と述べた。
首相は汚染水を海に放水したことについて「心からおわび申し上げる」と服部会長に陳謝した。
原発事故のニュースは、世界中をかけ回り、原発反対のうねりを呼び起こしつつある。選挙では、原子力政策にブレーキをかける動きもある。福島ショックは、どこまで波紋を広げるのだろうか。