航空自衛隊松島基地に到着された天皇、皇后両陛下=27日午前、宮城県東松島市(代表撮影)
天皇、皇后両陛下が宮城入り
天皇、皇后両陛下は27日、死者・行方不明者が1万5千人を超える宮城県の被災地お見舞いのため、東京・羽田発の自衛隊機で空自松島基地(宮城県東松島市)に到着された。午後、ヘリコプターで移動しながら南三陸町と仙台市宮城野区の避難所を訪れる。両陛下が東北の被災地に足を運ぶのは初めて。
松島基地で両陛下は、羽毛田信吾宮内庁長官を通じ村井嘉浩知事に見舞金を渡した。知事は県内の被災状況を両陛下に説明した。
避難所訪問の合間には、不明者捜索や復興作業に当たる自衛隊や警察、消防の関係者をねぎらい、移動中の上空からは沿岸部の津波被害状況を見る。日帰りで、夜には皇居に戻る。
宮内庁によると、道路の交通規制が復興作業の妨げになるのを避けたい両陛下の意向を受け、訪問先は臨時ヘリポートになる小学校や野球場が近くにある2カ所を選んだ。