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最終更新:2011年4月27日(水) 18時46分

両陛下、初めて東北の被災地を訪問

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 両陛下が初めて東北の被災地を訪問しました。被災者へのお見舞いのため、宮城県入りした天皇・皇后両陛下は、自衛隊のヘリコプターに乗って、津波で壊滅的な被害を受けた南三陸町を訪問されました。

 27日午後1時すぎ、宮城県南三陸町に到着した天皇・皇后両陛下。津波にのまれる寸前で助かった佐藤仁町長の案内で、高台の校庭から津波で壊滅的な被害を受けた沿岸部を視察。

 「(両陛下は)この惨状を見て、大変心を痛めておられると・・・」(南三陸町 佐藤仁町長)

 さらに両陛下は、避難所になっている中学校を訪問。身を乗り出すようにして、お二人で避難所内の全ての家族に声をかけられました。その中に、津波で未だ行方不明となっている赤ちゃんの写真を天皇陛下に示した家族がいました。

 「唯一、がれきの中から出てきた孫の写真を見ていただいた。『毎日(孫を)捜しています』と言うと、(天皇陛下は)『体には十分気をつけて体調を崩さないように』と。気持ちがほっとした」(孫が行方不明となった 千葉みよ子さん)

 また、両陛下は、現地で復興に尽力する自衛隊や警察、病院関係者の労をねぎらわれました。

 「(皇后さまは)『どういうふうに街を復興していくのか』と。『(復興には)時間がかかります』というお話をさせていただきましたが、『秋鮭が帰ってきて南三陸を復興していく』というお話をさせていただきました」(南三陸町 佐藤仁町長)

 両陛下は5月2日には岩手県、11日には福島県の被災地を訪問されます。(27日17:10)

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