30年経った古里1号機…安全性めぐる論争(2)
  ◇専門家は「安全」=ムン・ビョンウィ古里原発第1発電所長は「一度せきをしたからといって風邪をひいたとはいえない」とし「原発安全とは全く関係がない故障で、放射能の漏出もない」と述べた。専門家も似たような見解を表した。韓国科学技術企画評価院の朴君哲(パク・グンチョル)副院長(ソウル大原子核工学科教授)は「故障しない工場などない。原子炉の安全と関係がない小さな故障を拡大解釈する必要はない」と述べた。

  ◇古里1号機、事故・故障多い=韓国原子力安全技術院(KINS)の原発安全運営情報システム(OPIS)によると、古里1号機の場合、78年4月29日に商業運転を始めて以来、12日の事故を除いて計127回の事故・故障が発生している。国内全体原子炉21基で発生した計643回の19.8%を占める。

  一方、古里1号機に比べて稼働期間が4年少ない月城(ウォルソン)1号機の事故・故障回数は49回、5年少ない古里2号機は62回であり、大きな差がある。エネルギー正義行動のイ・ホンソク代表は「古里1号機の事故・故障は深刻なレベル」とし「一部の部品を取り替えたからといって頻発する事故と故障を防ぐことはできないので、直ちに閉鎖計画を立てるべきだ」と主張した。

  ◇住民は不安=釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)・慶尚南道(キョンサンナムド)地域の住民は不安を感じている。反核釜山市民対策委員会と核発電反対蔚山市民行動など環境団体の会員およそ30人は13日午後、古里原発1号機本館の前で、「古里原発1号機を閉鎖するべきだ」と主張しながら集会を開いた。

  これに先立ち釜山地方弁護士会は12日、古里原発1号機に対する稼働中止仮処分申請書を釜山地方裁に提出した。弁護士会は「古里1号機は設計寿命が過ぎた老朽原発には取り替えられていない部品が多いだけでなく、原発稼働が長期化する場合、外壁などが弱くなったりするため、稼働を中断しなければならない」と主張した。


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