エッセイ

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掲載日:2011.4.13

311東日本大震災に関する謎


 
地震きっかけに全国20の火山が活発化の怪異
 朝日新聞で読んだ記事によると、311大地震の後、焼岳や富士山、箱根山、阿蘇山などをはじめ全国20の火山の周辺で地震が頻発、火山が活発化していることが分かったという。
 富士山の周辺では3月15日にM6.4の地震が起きて、その後も山頂から半径5km以内の地震が通常1か月に数回から1週間で350回以上にも及んだという。
 ところで、頻発する富士山の周囲の震源地静岡東部(北緯35.3東経138.7 北緯35.3東経138.8)と山梨南部(北緯35.4東経138.7 北緯35.4東経138.8)を結ぶと、ちょうど山頂を囲むように正方形になるということがネット上で話題を呼んだ。こういった定点でしつこく発生する地震は東京湾の海ほたる付近(北緯35.5度、東経139.9度)でも報告されている。
 そういえば、黒澤明監督の『夢』では、地震で原発6基が放射能漏れ事故を起こし、富士山も噴火してしまうというストーリーがあったことを思い出す。これで富士山が噴火ともなれば日本沈没の世界。黒沢監督には予知能力があったのか。シンボル崩壊で、日本人は意気消沈、まさにこの世の終末といった感あり。都市伝説だと思いたいが、実際に専門家が火山活動活発化と言っているわけだ。
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/008/181/20/N000/000/003/130042009684116311295.png

“震災後、全国13の活火山が活発化 専門家「注視」”
http://www.asahi.com/science/update/0324/TKY201103240469.html

“震災以降、全国20火山で地震活動が活発化”
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110408-OYT1T00873.htm?from=main4

 
距離と風向きで説明付かない放射線量数値の奇妙さ
 放射線量の数値は福島原発からの距離と風向きに左右され、数値の大小が分かれてくるものなのだろうが、3月18日に台湾に輸入された鹿児島産ソラマメからヨウ素131とセシウム137が検出された。成田空港で付着した可能性が高いというが、ならば成田経由で空輸するほとんどすべての輸出品が放射能汚染されていることになるし、その逆も言える。鹿児島で付着した可能性も当然あるわけで、そうなると3月18日というかなり早期において果たして福島原発起源の放射性物質が鹿児島産の農産物に付着するというのはどう考えるべきなのだろう。新燃岳の噴火が関係あるわけないし・・・。
 また、先月の事故以降、福島原発から北西に約60kmの福島市の放射線量数値が、原発の北24kmの相馬市などよりも高い数値で推移するなど原発周辺部よりもむしろ高いことが話題を呼んでいた。風向きでいえば主として北西だったから、全く説明できない。むしろ、低めの数値になってしかるべきだろう。この理由はどう考えるべきなのか。

 さらに驚くことは、先日、福島大によって発表された放射線量の分布図だ。これを見ると、原発ではなくて浪江町を中心にして同心円状にして汚染の濃いところがある。一度見て欲しい。原発ではなくて、まるで浪江町が爆心地のような感じなのである。
“日本からのソラマメに放射性物質 台湾当局発表”
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032001000612.html

“専門家に聞いても分からない”
http://news.livedoor.com/article/detail/5443575/

“福島県北部エリア放射線レベルマップ(平成23年4月9日掲載)”

http://www.sss.fukushima-u.ac.jp/FURAD/FURAD/data-map-datail.html

 
日銀の102兆円はどこに消失したのか
 日銀は震災後の14日から8営業日連続で総額102兆円6千億円に及ぶ資金を銀行や証券会社向けの短期金融市場に投入したという(3/24朝日新聞)。むしろ私はこのレベルの額の復興国債を政府が発行し日銀に全額引き受けさせるくらいの思い切った復興支援基金が必要だと考えているが、日銀が三大メガバンクや二大証券に資金供給した102兆円はいったいどこに消えてしまったのか。政府が高速道路の料金や子ども手当を見直して5000億円を捻出とか箸にも棒にもかからぬセコイ話をしていることから推測しても復興資金に使われている様子はない。
 「謎」とはいうものの、日銀の消えた102兆円の行き先がどこに流れたのか大方想像はつく。まず間違いなく外国金融資本に低利で貸し付けているのだろう。そして、その金で彼らは今後日本に需要が出る建築関連資材や食糧を買い占める。さらには、下がった日本株を買い占める。恐らく、こんなシナリオ。この推測通りならば凄まじいまでの火事場泥棒である。未曾有の危機にあって、これほどまでの売国行為を働く中央銀行は、日本政府出資率100%の完全国有化にしてしまうべきだ。白川総裁には102兆円の行き先を誠実に国民に答える責任がある。102兆円の行き先こそ、追求すべき大震災最大の謎。
 
                                                            (磯 尚義)
 


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埼玉の余話

最終更新日
2011.4.14

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