エッセイ
311東日本大震災に関する謎
大震災から1週間後の3月18日にエッセイ「震災復興関連株の怪」をアップしたところ、多くの皆さんからアクセスをいただいた。実は、それ以外にも今回の大震災に絡んで、どう考えるべきなのか理解に苦しむ不可解な事実が、数多い。その中から主なものをピックアップしてみた。
※筆者に科学的知識が足りないことから生じている疑問も含まれていると思われるが、報道では全く説明されていないか無視されているので、あえて問題喚起する意味で上げさせていただきました。
通常とは全く異なる地震波形
3月11日の大地震は約5分間にもわたる長い地震だった。なんと、M9をはじめM7以上の巨大地震が3発連続で発生したのである。気象庁の発表によると、「今回のような複雑なかたちで破壊した地震は極めて希で、1つめの巨大な破壊に相当する波形とは異なる通常見られない特殊な地震波形が認められ、再調査したところ、これが2つめ、3つめの巨大な破壊に相当することが判明」とある。
さて、次に実際に地震波形の解析図を見てみよう。地震波形①の上図がインドの核実験による地震、下図が1995年に発生したパキスタン地震によるもの。核実験による地震の場合、地震波形は最初にガツンとピークが来て、あとはスッーとシンプルだが、通常の地震の場合は、最初はそれほどでもなく、じわじわと大きくなって真ん中当たりが最大となることが分かる。核実験の場合、自然の地震と違いP波(縦波 初期の速い波)が大きく顕著であり、S波(横波 後の遅い波)は意外に小さい。
ところで、今回の311大地震の波形が②である。①の地震波形と比べると、間違いなく上図=核実験による波形に近い。しかも、最初のドーンというピークが異常に長い。これは3発の巨大地震連発で説明がつくのだろうが、なぜ通常の自然地震と全く異なり、むしろ核実験による地震の波形に似ているのか。
地震波形①
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/008/181/20/N000/000/003/130190025269516202721_Walter2_20110404155732.gif
※情報出典は
http://educate-yourself.org/cn/japanquakemanufactured12mar11.shtml
さて、皆さんも感じられたと思うが4月7日深夜の巨大地震は、3月11日の地震と起こり方が酷似していた。最初にドーンと来て、ピークが恐ろしく長い。そう思って気象庁のサイトを見ると、やはり23:32にM7.1、M7.4、M7.4の巨大地震が連発していることが分かった。「極めて稀」「通常見られない」地震が似たような場所で1か月のうちに2度も起こるのか、と驚いた。ところが、この3連発の地震、気象庁のサイトを見ると、すでにM7.1のものが1発に書き換えられている。世の中には誠に不思議なことがあるものだ。また、地震速報では震源の深さが10kmとかなり浅いものが大半を占めているが、暫定値ではほとんどがもっと深い地震となっている。
気象庁地震情報 http://www.jma.go.jp/jp/quake/
毎日新聞地震情報
http://mainichi.jp/weather/earthquake/news/earthquake_prompt_report_1675.html
Japan Quake Map http://www.japanquakemap.com/
狼少年並みの緊急地震速報はどうして?
緊急地震速報が鳴る度に最初の内は緊張して身構えたが、途中からほとんど気にしなくなった。なぜなら、あまりにも的中率が低いからである。緊急地震速報は、P波(縦波 初期の速い波)の大きさから地震の全体規模を推測して出されるものが、P波は大きかったがS波はそれほどでもなかったから、こういった空振りが起こるのだろう。
そういえば、数え切れないくらいの余震があったわけだが、3発が連続した3月11日と4月7日深夜の巨大地震以外は最初にドーンと来て、それだけであっさり終了という地震がほとんどだったと記憶している。このパターンは、前述した「最初にガツンとピークが来て、あとはスッーとシンプル」な地震波形を想起させる。自然地震のはずなのに、何故なのだろう。
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最終更新日
2011.4.14
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