大牟田市立病院は26日、市内の30代の男性が漏斗胸の矯正手術を受けて肺が損傷したとして、同病院を相手取り、約3170万円の損害賠償を求め福岡地裁に提訴したと発表した。
病院によると、09年4月初旬、陥没した胸郭をペクタスバーという医療器具で押し上げる手術をし、男性は同月中旬に退院。男性は6月、突然喀血(かっけつ)し、久留米大学救命救急センターで左肺を切除するなどの手術を受けたという。
男性は「矯正手術時のペクタスバーが原因で左肺が損傷した」と主張。病院側は「手術は適切に行い、左肺損傷との因果関係はない」と話している。提訴は3月30日付で、病院側には今月20日、訴状が届いたという。
〔筑後版〕
毎日新聞 2011年4月27日 地方版