25日架線トラブルで5時間近くにわたって運転できなくなった東北新幹線は、27日の午後も架線のトラブルが相次ぎ、埼玉県から栃木県にかけての区間で、2度にわたって運転を見合わせました。
27日午後2時すぎ、東北新幹線の栃木県の小山駅付近で架線のうちの1本が切れているのに点検中の係員が気づきました。切れた線が電気が流れている架線に接触して停電するのを防ぐため、JR東日本は大宮駅と宇都宮駅の間で運転を見合わせて、補修工事を行い、25分後に運転を再開しました。しかし、それからおよそ50分後の午後3時26分、今度は、埼玉県の久喜市付近で架線が停電し、大宮駅と栃木県の小山駅の間で再び運転を見合わせました。復旧作業の結果、送電に成功し、東北新幹線は43分後の午後4時9分から運転を再開しています。震災で大きな被害を受けた東北新幹線は、今月29日に最後まで残った仙台と一ノ関の間が復旧し、全線で運転再開する予定です。しかし、25日にも停電で東京と仙台の間が5時間近くにわたって運転できなくなるトラブルがあったばかりで、全線での運転再開を前にトラブルが相次いでいます。JR東日本は、改めて設備の点検を行って、停電の原因を調べています。