十勝毎日新聞社ニュース
カラフトマスから微量セシウム 暫定規制値大幅に下回る
2011年04月27日 14時16分
水道は検出されず
【札幌】道は26日、太平洋沖で水揚げされたカラフトマスと、帯広など道内4市で採取した水道水の放射性物質のモニタリング調査結果を公表した。カラフトマスからは1キログラム当たり9.3ベクレルの放射性セシウムが検出されたが、暫定規制値(同500ベクレル)は大幅に下回った。水道水からは放射性ヨウ素、セシウムとも検出されなかった。
道などは小型サケ・マス流し網漁業の解禁を受け、太平洋上で漁獲されたシロザケとカラフトマスの放射性物質濃度を調査している。
カラフトマスは22日に根室市花咲港から南に約45キロの沖合で水揚げされ、セシウム134が同4.39ベクレル、セシウム137が同4.91ベクレル検出され、ヨウ素は検出されなかった。道が18日に公表したシロザケからは同0.45ベクレルのセシウムが検出され、道水産経営課は「回遊経路が違うので単純に比較はできない。暫定規制値を大きく下回っており、いずれも食べて十分安全な範囲」としている。
水道水は24日に採取、25日に測定。道は震災発生後の3月18日から札幌市で毎日1回調査を行っているが、福島第1原子力発電所の事故の収束が長引くことが予想されるため、帯広と函館、稚内、根室の4市でも月1回実施することにした。(山下聡実)