ソニーのプレステ３で全世界７７００万人の情報流出か

　ソニーは２６日、ゲーム機「プレイステーション（ＰＳ）３」用サービスのシステムが不正侵入を受け、日本を含む世界で最大７７００万人分の利用者の個人情報が流出した恐れがあると発表した。クレジットカード番号が漏れた可能性も「排除できない」としている。

　ソニーは一定の情報流出を確認。サービス運営を一時停止し、利用者に電子メールで注意を呼びかけた。インターネット機能を活用した先端サービスのもろさが浮き彫りになり、ソニーの情報管理態勢が問われそうだ。

　ソニーによると、侵入を受けたサービスは「プレイステーション・ネットワーク」と動画配信サービス「キュリオシティ」。個人情報には名前や住所、生年月日、電子メールアドレスが含まれる。４月１７～１９日に何者かがシステムに不正に侵入、一部の個人情報が流出した。

　ソニーは外部の専門機関による調査を実施している。

　プレイステーション・ネットワークは、ＰＳ３や携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル」向けで、ネットを通じゲームソフトのダウンロードや対戦ゲームができる。日本や米国など世界約６０か国で展開している。（共同）

　◆プレイステーション３（ＰＳ３）　２００６年１１月発売のソニー・コンピュータエンタテインメントの据え置き型家庭用ゲーム機。高性能パソコンにひけを取らない性能を持つほか、通信機能を備え、インターネットを介してオンラインゲームや映画を楽しめる。また画像や動画などのデータを蓄積して処理する「ホームサーバー」としての役割を果たすよう設計されている。全世界の累計販売台数は５０００万台を超えている。

（2011年4月27日10時24分  スポーツ報知）

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