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陸自隊員、災害派遣初の死亡「誠に残念」

2011.4.2 05:03
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 壮絶作業による過労が原因か。防衛省は1日、東日本大震災で被災した岩手県北部の沿岸地域に派遣されていた50代前半の陸上自衛隊員が体調を崩し、搬送先の病院で死亡したと発表した。今回の災害派遣で自衛隊員の死亡は初めて。

 防衛省によると、死亡したのは第2特科連隊(北海道・旭川駐屯地)に所属する陸曹長。3月12日に駐屯地を出発。15日から岩手県岩泉町などで、津波被害により行方不明者になった人たちの捜索やがれきの撤去に従事していた。

 3月31日朝、陸曹長は「左半身が動かない」などと体調不良を訴え、ただちに盛岡市内の病院に搬送されたが、1日午前11時半ごろ死亡が確認された。現状で詳しい死因は分かっていないが、病死とみられる。

 陸自によると、出発前の健康診断では異常はなく、毎朝体調のチェックを行っていたという。3月30、31日は休養日で、岩手県滝沢村の宿泊施設に滞在していた。

 同連隊の山坂泰明連隊長は「誠に残念で、ご冥福をお祈りする。災害派遣活動との因果関係を調査し、原因を究明したい」とコメントした。

(紙面から)


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