オープン性と秩序は排他的なのか?部門より
Hijiri 曰く、
Wikipedia日本語版は、今後多重アカウントの使用に対し、アカウントのブロックだけでなくアカウントの持ち主の追放、ウィキペディアおよび姉妹プロジェクトで用いられたすべてのアカウントとIPアドレスの公開、さらなる不正使用防止に必要であれば「リアル」での活動や個人情報の公開も含む強硬な態度で臨む方針のようだ(多重アカウントに関するガイドラインの改定案20110303)。
従来「多重アカウントを禁ずるルールは特にはないが、一般には、よほど必要がない限り感心できないものだと考えられている」と言われる一方で、多重アカウントを用いた匿名性は、利用者の興味のある分野から、個人情報を紐づけられたり、プロフェッショナルの文筆家がオープンコンテンツの著者であることを隠蔽したり(出版社は、無償で著作を公開する著者を避けたがるだろう)、あるいは国家などによる検閲から逃れるといった目的で必要であると考えられ認められてきた。
もともと、このガイドライン(Wikipedia運用に関わる文書)は、オープンコンテンツのガイドラインとしては異彩を放ってきた。たとえば、改訂前の文書を見ても
- 『多重アカウントとおぼしき アカウントを発見することは可能です。新しく登録されたアカウントの利用者がウィキペディアのルールにやけに精通していたり、登録後何個目かの投稿ですぐに削除依頼をしたり、投票していたりといったアカウントは、多重アカウントである可能性があります。』
- 『第2アカウントでルールを破った場合、その罰則はメインアカウントにも適用されます。』
のように、Wikipedia執筆中毒者以外の利用者の存在を無視して、見破り方を指南したり、罰則の適用を示唆している(Wikipedia日本語版で公式の罰則規定は存在しない)。
現在、同ページのノートにて広くウィキペディア利用者から意見を募られている状態であり、4月26日以降、運用方針として適用されるようになる。Wikipediaは他のオープンソースプロジェクトと比較すると実名で活動する利用者がごく少数であり、編集者も奇妙なペンネームを名乗っていることが多いため、せっかくオープンライセンスを適用しても、紛争発生時には権利主張が困難になるだろうことが予想される。そんなWikipediaをオープンとかフリーと呼んで良いかはさておき、OSSプロジェクトでの活動経験のある方、日頃ウィキペディアの恩恵をうけている皆様、是非ウィキペディアの運用に有意義なコメントを出してみてはどうだろうか?
蛇足だが、Wikipedia日本語版は、最初の投稿からまもなく10年を迎えるが、執筆者数は伸び悩み、記事数もつい先日スペイン語版に追い抜かれたところだ。
これ (スコア:2, 参考になる)
タレコミは日本語版の話しかしてないけど、これは英語版の翻訳だぞ
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re:部門名 (スコア:2, 興味深い)
オープンである事 あるいは オープンであり続ける事 と、
秩序が維持されている事は、共に生成確率が低い事象なので
その両者が同時に発生している状態を観察できるケースが、
稀なだけではないでしょうか。
私は、これらは必ずしも背反する条件ではない、と思います。
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デメリットのほうが大きくなった? (スコア:1, すばらしい洞察)
荒らしや不毛な編集合戦の害のほうが、多重アカウントを認めるメリットより大きくなってきたってことですね。
「当事者の名誉」や「国際紛争」云々のほうへの影響が気にかかりますが。
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Anonymous Coward (スコア:1, おもしろおかしい)
はっきり言って、匿名投稿者を許容している段階で無意味な話ではないでしょうか?
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Re:Anonymous Coward (スコア:2, 参考になる)
多重アカウントの大きな問題の1つは、投票の際に複数の投票が行われ可能性が有ることで、これはIPには投票権がないため問題にならない。もう1つの問題は、議論の際に複数のアカウントで或る意見の賛同者が多いように見せかけることで、これはIPでも可能だが、IPの意見はあまり説得力がないのが実情。
今取り上げられているのは多重アカウントの問題で、IP投稿や匿名の問題は別のもの。
タレコミで挙げられた理由の他に、多重アカウントを使う理由には、分野ごとに使い分けたいという思いもある。純文学の作家が大衆小説やノンフィクションで別のペンネームを使うように、学術系の記事のアカウントとエロやオタク系のアカウントは分けたいという思いはあるんだけどね。
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Re:Anonymous Coward (スコア:1)
とりあえず、出典を2つ3つでもちゃんと探して付けてくれるだけで随分と違うとは思うんですがね>記事の品質
かく言う私だって出典の無い記事を立てたことがあるのであまり人のコトは言えないんですが(^_^;
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Re:Anonymous Coward (スコア:1)
それ、あくまで二つが一緒だから恥ずかしいんであって、アカウントでの雑草取りは恥ずかしいというのはなぜ?という疑問への回答になってないと思うんだが。
誤りを増やすのは迷惑だと理解できる。ほとんどだから迷惑というのは意味不明というか、「ほとんど」が「めったにない」としても、誤りが迷惑であることには変わりないので、「ほとんど」が迷惑であるための条件ではないですよね? 専従だろうとなんだろうと誤りが迷惑なんであって。
誤りばかりをやる人がアカウントでやるなら、その人の履歴を見るだけで再修正が必要な項目が分かるんだから便利なんじゃないの? 誤りを指摘して教えることも容易だし。本人にとっては恥ずかしいだろうが、誤りが恥ずかしいのは当たり前であって、極めて恥ずかしいというのは表現が大袈裟なのでは?
LIVE-GON(リベゴン)
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もう好きにすればいいんじゃないの? (スコア:1, 興味深い)
「いたずら、事実に反する」だか何かの理由で削除、とかノートに書いてあった。
3回目くらいで、もう二度と情報提供するかと思った。
今でも間違ったまま放置(管理?)されてる。
彼らがいったい何を守ろうとしてるのかは分からないが、どうとでもなればいいと思う。
書かれている記事を読む分には今更何も変わらないだろうから。
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Re:もう好きにすればいいんじゃないの? (スコア:2, すばらしい洞察)
訂正内容が正しい、というソースを示せるなら示して、
訂正前の内容を裏付けるソースがないなら、出典を求めたらいいんじゃないの?
# まぁ、そこまで手間掛けて直す価値があるかどうかってのは、分からないけど。
1を聞いて0を知れ!
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何度も言われてるが (スコア:1, 参考になる)
ソースを示せ。たとえ本人であっても。
Wikipedia:ウィキペディアは何ではないか#ウィキペディアは独自の考えを発表する場ではありません [wikipedia.org],
Wikipedia:ウィキペディアは何ではないか#ウィキペディアは演説台ではありません [wikipedia.org]
辺りをを参照。
僕は正しいことを書いてるのにすぐ消されてしまう、自分のことだから間違いない、というのは、たいてい「独自研究」「自己宣伝」「広告活動」なんかに該当している。
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Re:何度も言われてるが (スコア:1, すばらしい洞察)
まあ要するにWikipediaは、
「事実である」ではなく「ソースがある」を正とする、ってわけですね。
良くも悪くも。
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Re:何度も言われてるが (スコア:1, 参考になる)
まともに指摘もせずにリバートする奴とか、指摘しても俺が正しいと言い続ける奴が多いので
ぐちゃぐちゃになってるというのが日本語版の印象。
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元管理者なのでAC
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Re:何度も言われてるが (スコア:1)
まあ確かにそういう人も多いですが、ルールを知らない人・初心者による
明確なルール違反への対応は手間が掛かるだけで、そんなに難しくは無いと思います。
むしろルールを知っている人・経験者同士が問題で
話し合ってみるとルール解釈に差があったり、なかなか難しいです。
解釈を争うと変な多数派工作が始まって
延々と非生産的な議論を続けなければなりません。
そういった中で、多重アカウントやIPユーザーが駆使されてしまう状況があるのかなと思います。
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Re:何度も言われてるが (スコア:2, 興味深い)
その難しくないことを出来ない、やらない人間は、一部かも知れませんが一杯います。
一般社会と比べるとびっくりするくらい割合が高いのを見るに、やっぱり匿名の弊害でしょうな。
一部によってコミュニティが疲弊するというのは良くあることで、疲弊したコミュニティは寛容さ
が薄れますね、大体。その影響なのかどうかは分かりませんが、日本語版は英語版とかと比べて
対話が極端に少ないのも特徴です。
> 解釈を争うと変な多数派工作が始まって
ルールを知ってる経験者による多数派工作で多重アカウントが使用されるというイメージは無いです。
ルールに従う気のない、我を通そうとする人間によって悪用されるのがほとんど……だったのだけども、今は違う?
Wikipediaを離れてから既にかなり経ってるので、自分の意見は現状と合ってないかも知れない。
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元管理者なのでAC
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Wikipediaは (スコア:1, 興味深い)
さっさとFacebookの軍門にでも下ればいいんだと思う。
それが信頼あるインターネッツなんでしょうから
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Re:Wikipediaは (スコア:1, 参考になる)
現実的にアカウント連動はあってもいいと思うけどね。
ただ、あくまでオプションとして。
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Re:Wikipediaは (スコア:1)
ウィキペディアでの論争が、ウィキペディア外のネット活動やリアルな生活にまで
はみ出してくるのは流石に困りますね。
ウィキペディア界隈はちょっとした事で、すぐに恨みを買いますから
争いはウィキペディアの中だけに抑えてもらわないと付き合いきれません。
妙なスイッチが入ってしまうと、管理者ですら見境が付かなくなってしまうので
個人情報を預けるのは難しいです。
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Re:どうでもいいんじゃ? (スコア:1, おもしろおかしい)
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Re:そもそも (スコア:1)
件名の「そもそも」が何を受けての「そもそも」なのか分かりませんが、
あんまりいないですね。人と会話してても「これは Wikipedia 情報だけど」と注釈付きで話す人がほとんどで、これは情報ソースの扱われかたとしてはいい傾向だと思います。
LIVE-GON(リベゴン)
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