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【プロ野球】

岩隈完封 「貯金で仙台へ」星野公約へ前進

2011年4月27日 紙面から

13奪三振で西武に完封勝ちし、平石(左)らナインとハイタッチする楽天・岩隈(右)=皇子山で

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◆楽天2−0西武

 1球1球に魂が刻まれていた。楽天の岩隈が147球を一人で投げ抜き、自身6度目の完封勝利をマーク。試合後のヒーローインタビューでは、とめどなく流れる汗がキラキラと輝いた。

 「やっぱり疲れましたし、バテました。いい集中力で粘り強く投げられた」。近鉄時代の2004年以来7年ぶりとなる開幕3連勝を飾り、昨年5月15日の阪神戦に並ぶ自身最多の1試合13奪三振をマーク。5回には最速146キロをマーク。アップテンポな投球で相手打線をなで切りにした。

 公式戦初開催となる皇子山での一戦。地方に強い岩隈にとっては願ってもないシチュエーションだった。楽天入りしてからの地方球場の戦績は過去7試合で4勝1敗。地方球場特有の低いマウンドについても「問題なかった」と振り返った。

 星野監督の公約実現に大きく前進した。29日に本拠地・Kスタ宮城で迎える地元開幕戦まで、この日を含めて2試合だった。「貯金して仙台に帰る」とのチーム目標を達成するためにはこの初戦に勝つことが必要条件だったが、キッチリと勝って貯金1とした。

 指揮官は「クマに尽きる。これで勝率5割で帰れる。あした勝てば、約束した形で帰れる」。岩隈自身も「初戦を何としても取りたかった。打線が2点を取ってくれたので、いいバランスで投げられた」と振り返った。

 岩隈がKスタで今年最初に投げるのは5月10日の日本ハム戦の見込み。東日本大震災で被災した人々へはテレビや新聞などでしか自分の勇姿を伝えられないものの、復興と幸福を願う気持ちを白球に込め、これからも勝利を東北に届け続ける。 (鶴田真也)

 

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