'11/4/26
「兄弟アーチ」で観光振興を
呉市の音戸瀬戸に第2音戸大橋(仮称)のアーチが架かり、地元では観光客誘致に期待が高まっている。24日は架設作業を見ようと広島県内外の約1万5千人が訪れる人気だった。音戸大橋を含め二つの真っ赤なアーチが並ぶ新たな景観を生かした振興策を探る動きも出ている。
「狭い海峡にアーチ橋が二つ架かっているのは貴重な財産。観光にさらに力を注ぎたい」。音戸町まちづくり協議会の下田靖夫副会長(67)は意気込む。観光客にアピールしやすい愛称を付けることを検討している。定期航路である音戸渡船を活用し、二つの橋を見上げる遊覧観光のアイデアもあるという。
市は一帯でトイレや観光案内板の整備を進める計画で、小村和年市長は「二つの橋を含めて観光客に満足してもらえるように周辺の整備をしていきたい」と話す。
【写真説明】第2音戸大橋を撮影する人たちが詰め掛けた見学会場(24日)