沖縄景気「後退局面へ」 観光弱含み

2011年4月1日 09時26分このエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 りゅうぎん総合研究所は31日、2月の県内景気動向を発表した。消費関連が一部で持ち直しているが、観光関連は客数減で弱含みへ下方修正し、建設関連も引き続き弱含んだ。景気は「後退しつつある」と判断。前月までの「下げ止まりの動き」から引き下げた。下方修正は16カ月ぶり。3月以降も、東日本大震災の影響などから判断をさらに下げることも想定している。

 【消費関連】

 百貨店売上高は2カ月連続で、スーパーも5カ月連続で前年を上回った。衣料品販売が増加した。新車販売は5カ月連続で、電気製品卸売販売も20カ月ぶりに前年を下回った。エコカーや家電向けの政策効果が薄れた。

 【建設関連】

 公共工事請負額は低水準だった前年の反動から2カ月連続で上回った。主要建設会社の受注額は、民間大型工事があり5カ月ぶりに前年を上回った。セメント出荷量は2カ月連続で前年を下回ったが、生コンは2カ月ぶりに前年を上回った。鋼材は着工数の減少で2カ月連続で前年を下回った。木材は4カ月連続で前年を上回った。持ち家向けの出荷増や単価の上昇が要因。

 【観光関連】

 観光客数は国内客の減少から3カ月連続で前年を下回った。主要ホテルの稼働率は那覇市内、リゾートともに低下。2カ月ぶりに前年を下回った。売上高も4カ月連続で下回った。

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