東京電力福島第1原発事故の影響を受け、全域が計画的避難区域に指定された福島県飯舘村で26日、出荷される肉・乳用牛の被ばくの有無を調べるスクリーニング検査が始まった。防護服に身を包んだ検査担当者たちは測定器を使い、高級ブランド「飯舘牛」の名で知られる黒毛和牛13頭を1頭ずつチェックした。
県は原発20~30キロ圏のほか、累積放射線量が高くなると予測される計画的避難区域で飼われている約1万頭の肉・乳用牛を県内外に移動させる方針だ。受け入れ先の懸念もあることから、全頭を対象にしたスクリーニングを進め、結果に応じて除染作業も行うという。【和田武士】
毎日新聞 2011年4月26日 12時30分(最終更新 4月26日 12時40分)