福島第1原発事故の影響で、全域が計画的避難区域に指定された福島県飯舘(いいたて)村で26日夜、土壌などの環境回復や十分な補償を国や東京電力に求める住民団体が発足し、決起集会「愛する飯舘村を還せ!!」を開いた。約200人が参加した。
代表幹事を務める大井利裕さん(37)が「村民のさまざまな声を発信していきたい」とあいさつ。10人の参加者がマイクを握り「安全と言い続けながら、手のひらを返すように『出て行け』と言う国に震えるような怒りを感じる」「手塩にかけてつくってきた美しい村が放射能で汚された」などと訴えた。
最後に「原発事故の一刻も早い収束」「迅速な計画的避難の完了」「子どもたちに未来を託すための必要な補償」などを要求する決議文を採択。参加者は「負げねどー」を三唱した。【小泉大士】
毎日新聞 2011年4月26日 20時04分(最終更新 4月26日 23時20分)