事件日本最大級の畜産地帯で口蹄疫か 宮崎・都城市2011.4.25 19:28

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日本最大級の畜産地帯で口蹄疫か 宮崎・都城市

2011.4.25 19:28

 農林水産省は25日夜、宮崎県都城市高崎町の農場で、口内や舌のただれなど口蹄(こうてい)疫の疑いを否定できない症状の牛5頭が見つかったと発表した。動物衛生研究所(東京都小平市)で5頭の検体を遺伝子検査し、26日朝に判明する結果が陽性なら同農場の計10頭を直ちに殺処分する。都城市は全国でもトップクラスの畜産地帯。

 感染が確認されれば昨年4月に宮崎県で発生し、同8月に終息して以来となる。今月20日に発生から1年を迎え、農水省や宮崎県では訓練などを行い再発防止に向け意識を新たにしたばかりだった。

 農水省幹部は、「(陽性か否か)五分五分だ。疑いを否定できない」と話す。韓国など近隣国での発生が相次いでおり、空港などの消毒を強化するなど注意を払っていた。

 宮崎県も今月から昨年の経験を踏まえた新しい対応マニュアルを農家に周知。県は「疑わしい症状を通報する態勢を強化したために表面化した別の病気だと思いたいが、陽性を前提に準備している」と話す。

 農水省によると、症状のある牛は25日午前に見つかった。よだれや高熱はないという。感染が確認された場合、家畜の移動制限区域(半径10キロ)と搬出制限区域(同20キロ)が設定され、宮崎、鹿児島両県の約4700戸計約64万頭が制限を受ける。宮崎県は同日、この地域の農場の家畜の移動と、県内の家畜市場開催の自粛を要請。農水省でも、支援チームの派遣など感染確認時の対応方針を決め、即応態勢を整えた。

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