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82%のカスタマーが、このページの商品を購入しています。 特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ-米軍兵士が見た沖縄特攻戦の真実 ¥ 3,990 |
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最も参考になったカスタマーレビュー
51 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読むに値する本,
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レビュー対象商品: 特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ-米軍兵士が見た沖縄特攻戦の真実 (単行本)
ジョン・F・ケネディの甥っ子が、米空母バンカーヒルに突っ込んだ2機の神風とバンカーヒルについて、膨大な資料とインタビューで綴った本です。
なぜ日本が米国に戦争をしかけるに至ったか、米国が劣勢の序盤をどう巻き返すのか、なぜバンカーヒルという強力な空母ができあがったのか、そしてなぜ日本が神風特攻隊を投入せざるを得なかったのかが克明に描かれています。 1945年5月11日、バンカーヒルには、安則機、小川機の順に突入しますが、小川清がバンカーヒルに突入したということはこの本で初めて明らかにした事実です。 また、個人的には特攻機突入後、バンカーヒルを立て直すべく最善を尽くすカーマイケル機関長の活躍に胸を打たれました。 「彼らの最後の望みは、未来の日本人が特攻隊の精神を受け継いで、強い心を持ち、苦難に耐えてくれることだった。」カバー見返しのこの部分を読んで感情に突き動かされるものがあり、思わず購入しましたが、本を読み終えて、特攻は今に生きる僕らを本当に勇気づけてくれていると改めて思いました。こういったことを日本の歴史を教える学校の先生からではなく、当時敵国だったアメリカ人が書いた本で学ぶというのも皮肉なものです。 著者は、日本とアメリカをきわめて公平、公正にこの本に表現していて、何よりも日本軍、米軍を問わず神風のパイロットや一人一人の兵士、将官全ての人に愛を持って描いていると感じました。 私の父は終戦当時日本海軍の若い士官でした。父の関わった戦争について多くを教えてくれたこの本を父にプレゼントしました。 (2010.08.05追記)本書に関するYOU TUBEを見つけました: http://www.youtube.com/watch?v=kBN-cEkuPBE&feature=player_embedded
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
特攻の真実,
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レビュー対象商品: 特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ-米軍兵士が見た沖縄特攻戦の真実 (単行本)
この本の凄さは、アメリカ人が書いたのに、アメリカよりでもなく、日本よりでもなく、さりとて特攻を
美化することもなく、真実を淡々と書かれて有るところだと思います。 多少、同じ記載内容が複数出てくるところはありましたが、本の厚みを感じない作品でした。 本の最後に掲載されてある、小川大尉のご両親に宛てた「最後の便り」には、胸を締め付けられる思いが しました。実は、息子が同じ年齢なので、尚更、考えさせられることが多々ありました。 今の日本の現実との乖離が大きすぎることもありますが、是非、現代の政治家の皆さんには読んでいただ きたい本だと思いました。 以前、読んだ「永遠のゼロ」の内容にも、非常に近いものがありましたが、詳しくは判りませんが、 ひょっとして、戦中の同じ事実が、偶然にも二つの作品のベースとなったのでは・・と思いました。 ※息子が読んでくれれば・・と、思いますが、まず無理ですね・・残念ですが
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
後世に残る歴史書,
By SShimizu (栃木県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ-米軍兵士が見た沖縄特攻戦の真実 (単行本)
ある国会議員が絶賛していたので、興味をもち、購入。
確かに、人に勧めたくなる好著でした。 本書は、多数の日米両当事者にインタビューし、さらに膨大な資料に基づいて太平洋戦争を描いています。 バンカーヒル、特に特攻攻撃を受けた前後、に強くスポットがあてられているものの、太平洋戦争勃発前から、バンカーヒルに関係する日米軍人の軌跡を追って、太平洋戦争そのものを描き、その背景にある日米の歴史観、価値観の差異、共通点を浮き彫りにしています。もちろん、昭和20年5月11日のバンカーヒルの戦闘に関しては、この本が決定版と言えます。 戦記物はかなり読んできましたが、知らなかった情報がたくさんありました(沖縄戦でバンカーヒルのコルセアが、一式陸攻から投下された桜花を空対空戦闘で撃墜した話や、硫黄島上陸作戦前の、空母艦載機群による大規模な関東空襲“オペレーション・ジャンボリー”の戦闘状況など)。 大和の沖縄特攻を米艦載機群が迎え撃つシーンでは、あの吉田満の名著『戦艦大和ノ最期』の記述と、米空母搭乗員の証言を織り交ぜた、大和攻撃の立体的かつ臨場感ある激しい戦闘シーンの描写が続きます。吉田満の視点の向こう側にもまた、別のドラマが存在したのだということを改めて知りました。 印象的だったのが、射点に向かって飛行するアベンジャーの編隊の1機が、大和に撃墜されるシーン。このパイロットは自分が生還できないことを予期し、落胆していました。「俺が連れて帰ってやる」と励ましていたパイロットは、真横でその僚機が大和の対空砲弾の直撃を受け、四散するのを目撃します。しかし、生還したそのパイロットには絶望を味わう余裕さえありませんでした。菊水作戦の開始で連日続く神風の猛攻が、米海軍軍人にとってどれだけ恐ろしいものだったのか。それを本書で実感しました(この時期、「パイロットが効率よく働ける期間」は、前年の半分以下に落ち込んだそうです)。 ケネディ氏は米国側にとって負の部分もそのまま描いています。艦橋基部に突入して投げ出された特攻機パイロット小川清の遺体から、遺品が次々と盗られていく話や、炎上して大惨事が起きている艦内で、金庫破りをはじめ、泥棒が横行したことも隠さずに書いています。単に米国人の読者に受けるものを書けばよい、という安直な視点ではなく、事実というピースに基づいて、あの戦争を“米国人”という枠を超え、歴史的により普遍的な視点から鳥瞰し、後世に残る歴史書として描こうとしているのが伝わってきました。ケネディー氏は、本書で壮大な仕事を成し遂げたと思います。 本書の最後に、バンカーヒルに突入した小川清の遺書が収録されています。この遺書は知っていましたが、今回は涙を抑えられませんでした。 特に若い人に、本書を読んでほしいと思います。
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