キッコーマン(2801)は26日、2011年３月期の連結純利益が前の期比10％減の77億円になったようだと発表した。従来予想を18億円下方修正した。東日本大震災でグループ全体で被った23億円の被害を特別損失として計上したことが響いた。
子会社の日本デルモンテでは13億円の被害が出た。トマトを中心にした調味料や飲料を扱っているが、震災で福島工場（福島県南相馬市）が操業を止めている。操業を再開した子会社のキッコーマン食品も被害額が７億円に膨らんだ。
売上高は１％減の2830億円とした。従来予想は2820億円で、10億円の上方修正となる。通期の想定為替レートは１ドル＝85円ちょうどでみていたが、実際は同85円82銭と円安・ドル高方向に振れたため、米国を中心にしたしょうゆの売り上げの円換算が上ぶれした。〔日経ＱＵＩＣＫニュース〕
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