貯蓄銀6行でも営業停止直前に多額払い戻し

 釜山貯蓄銀行だけでなく、同行に続いて営業停止措置が取られた大田、釜山第2、中央釜山、全州、宝海、道民の各貯蓄銀行でも、措置前日に多額の預金が引き出されていたことが判明した。

 金融監督院は、親せきや知人の59口座から本人確認手続きを経ずに預金を勝手に引き出した釜山貯蓄銀の行員5人、27口座から預金を勝手に引き出した釜山第2貯蓄銀の行員3人の計8人を検察に告発した。8人が引き出した預金は総額11億ウォン(約8310万円)に達する。

 金融当局はこのほか、営業停止措置を受けた他の貯蓄銀行でも、行員が営業停止をあらかじめ知り、親せきなど関係者の預金を引き出していた可能性が高いとみて、調査に着手した。

 金融監督院によると、2月に営業停止となった貯蓄銀行7行では、営業停止前日の営業時間終了(午後4時)以降に1056億ウォン(約79億8000万円)の預金が引き出された。2月17日に営業停止となった釜山、大田の各貯蓄銀行では、前日(16日)の営業時間終了後に873件、242億ウォン(約18億2700万円)が引き出された。その2日後の19日に営業停止となった釜山第2、中央釜山、全州、宝海でも、前日(18日)の営業時間終了後に2403件、814億ウォン(約61億5100万円)が引き出された。釜山貯蓄銀を除く6行における営業停止措置直前の引き出し額は870億ウォン(約65億7400万円)に達した。

羅志弘(ナ・ジホン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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