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ランちゃん「スーさん、さよならは言わないよ」…田中好子さん告別式

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「もう一度だけでいいから、3人で会いたかった」とスーちゃんの遺影に語り掛けた伊藤蘭(代表撮影)

 キャンディーズの元メンバー、「ランちゃん」こと女優の伊藤蘭(56)、「ミキちゃん」こと藤村美樹さん(55)が25日、東京・青山葬儀所で営まれた田中好子さんの告別式で弔辞を読み、親友との最後の別れに涙した。28年ぶりに公の場で話した藤村さんは「私たちは、永遠にキャンディーズだからね」と棺(ひつぎ)に語り掛け、伊藤も藤村さんと一緒に最期をみとった瞬間を振り返り、「私たちの声は届いていましたか?」と呼び掛けた。

 おだやかにほほ笑むスーちゃんの遺影を前にした伊藤と藤村さんは、キャンディーズ最後のハーモニーを響かせるように、やさしく別れの言葉を語りかけた。

 藤村さんは83年の結婚を機に芸能活動を完全休止。実に28年ぶりに公の場で話した6分間の弔辞に、スーちゃんへの思いを込めた。引退後もラン、スー、ミキに加え、伊藤の夫、俳優の水谷豊を交えた4人でよく会っていたことを明かした。深夜まで会話を楽しみ、「あの晩をずっと忘れない」と悼んだ。「私たちは永遠にキャンディーズだからね」。3人で懸命に駆け抜けた4年半をこう振り返った。

 伊藤も「スーさん」と親しみを込めて呼び掛けた。「私たちの声は届いていましたか?」。21日、最期をみとった病室でも、何度もスーちゃんの名前を呼んだ。中学生だった1969年。東京・奥多摩のキャンプ場で偶然、顔を合わせ、そこから友人となった3人。「ずっとずっと愛しています」「今はまだ、さよならは言わずにおきますね」。伊藤は出会いから42年分の感謝の言葉と、心からのメッセージを伝えた。

 3人は全員、歌が好きで意気投合。73年に「キャンディーズ」としてデビューした。そろってギョーザが好物で中学校の成績も良かった。解散時には「私たち、普通の女の子に戻りたいんです」という名ゼリフを残したが、絆は途切れることなく続いていた。

 この日、キャンディーズは本当に“解散”した。弔辞を読み終えた後、2人は肩を寄せ合い号泣した。田中さんが荼毘(だび)に付された都内の斎場まで寄り添い、大好きなスーちゃんに最後の別れを告げた。

 ◆水谷豊 交流普通のこと 〇…伊藤の夫で俳優の水谷豊(58)はこの日午後、撮影中のTBS系ドラマ「居酒屋もへじ」(今秋放送)の記者懇談会に出席したが、田中さんの訃報に直接コメントすることはなかった。しかし、「心を打ち明けられる友人は多くはなかったけど、僕にも長く付き合える友達がいました」と独自の言い回しで故人をしのんだ。水谷自身も田中さん、藤村さんと交流を続けていたことが弔辞で明らかになったが、「特別な事ではなく、普通の事のように思っております」と、淡々と話した。

特集   訃報・おくやみ

[2011/4/26-06:01 スポーツ報知]

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