魔裟斗「ガチ」１日限りの“現役復帰”…５・７チャリティーマッチ

被災者支援のためリングに“復帰”する魔裟斗は、山本“ＫＩＤ”徳郁（右）とともに闘志を見せた

　元Ｋ―１ワールドＭＡＸ世界王者の魔裟斗（３２）が２５日、都内で会見し、５月７日に東京・六本木ヒルズアリーナで震災復興支援のチャリティー・ファイトイベントを行うことを発表。エキシビションでリングに“復帰”する。

　「二度とリングに上がることはないと思ったけど、格闘技を通じて被災地の皆さんに（何か）できないかと思った」と魔裟斗の口から熱い思いがほとばしった。ヘッドギアなど防具をつけての２分３回のスパーリングだが「ガチのスパーをやりますよ」と不敵に笑った。

　０９年大みそかのアンディ・サワー（２８）＝オランダ＝戦で引退し、スポーツキャスター、タレントとして活躍しているが、週６日のロードワーク、ジムワークで１７４センチ、７０キロの引き締まった体を維持。先週からはボクシングジムでスパーリングを開始し、準備は万全だ。

　対戦相手は未定だが、立ち技総合格闘技シュートボクシング元王者の緒形健一（３６）を希望。「格闘技界に恩返しがしたい」。“反逆のカリスマ”が１年４か月ぶりによみがえる。

　◆ＫＩＤも賛同　○…総合格闘家の山本“ＫＩＤ”徳郁（３４）＝ＫＲＡＺＹ　ＢＥＥ＝もイベントに参加する。知人を通じて支援に対する考えが同じであることを知り「２人が手を組めば多くの人を助けられる」と立ち上がった。魔裟斗とは０４年大みそかのＫ―１で対戦し判定負けしているが、元Ｋ―１王者は「オレは引退しているから」と対戦をやんわり拒否。岩手・大槌町の道場が被災したため、ＫＩＤのジムで練習中の平野仁とスパーリングを行う。