稀勢の里、大関取りへ「平常心」…技量審査場所

稀勢の里は高安（右）と激しい稽古を行った

　大関取りへ弾みをつけたい関脇・稀勢の里（２４）＝鳴戸＝は２５日、重要な場所を前に「いつもと違うところはあるかもしれないが、やることは変わらない。いい相撲をとって結果がついてくればいい」と平常心を強調した。

　大関昇進の目安は三役で３場所通算３３勝以上。昨年の九州場所は東前頭筆頭での１０勝だったため、目安に従えば今場所での大関昇進はない。だが、貴乃花審判部長は優勝か準優勝なら昇進の可能性に言及。成績次第では一気の昇進もあり得る。

　それには横綱撃破が不可欠だ。２９日に稽古総見があるが「チャンスがあれば上の人とやりたい」と白鵬との稽古に意欲。今月初めからバーベルを使用した筋トレに取り組み、押す力がアップしたという。２５日は松戸市の部屋で幕内・若の里、十両・高安を相手に１８勝２敗。今場所は白鵬戦３連勝も懸かる。「気合入れていかなきゃね」と闘志を燃やした。