【北京・成沢健一】中国甘粛省平涼市で7日、牛乳を飲んだ子供らが中毒症状を訴え、8日までに乳幼児3人が死亡、35人が病院で治療を受けた。新華社通信が8日、伝えた。
地元当局は、食品添加物の亜硝酸塩が牛乳に混入した可能性があるとみて、出荷した農場2カ所を封鎖した。治療を受けた35人の多くが14歳以下の子供で、1人が重症という。
亜硝酸塩は食肉加工品の保存料などとして使われるが、これまでも牛乳から検出されるケースが報告されている。中国では08年に化学物質メラミンが混入した粉ミルクにより、少なくとも乳幼児6人が死亡し、約30万人に健康被害が出ている。
毎日新聞 2011年4月8日 19時41分(最終更新 4月9日 1時28分)