政治【統一選】原発県の現職知事「安全対策」強調し再選 福井と島根+(1/2ページ)(2011.4.10 22:06

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【統一選】
原発県の現職知事「安全対策」強調し再選 福井と島根

2011.4.10 22:06 (1/2ページ)
花束を手に支持者の万歳三唱で祝福を受ける西川氏(中央)=福井市門前の事務所

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花束を手に支持者の万歳三唱で祝福を受ける西川氏(中央)=福井市門前の事務所

 東京電力福島第1原発事故を受けて、原子力発電所が立地する福井、島根両県の知事選では10日、これまで原発を推進してきた現職候補が、原発の安全対策に力点を置く選挙戦を繰り広げて、ともに当選した。

県都に立地の島根「根本見直し」

 福井県知事選で3選を果たした西川一誠氏(66)=自民、公明推薦。原子力関連産業の育成などを進める「エネルギー研究開発拠点化計画」や、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)の運転了解を挟んで国と交渉してきた北陸新幹線の福井県内延伸認可が主要政策だった。

 だが、今回の選挙では、これらの政策にはほとんど触れず、原発の安全確保対策を重視する選挙戦を展開。演説会では、「福井でこのような事故(福島第1原発事故)を絶対に起こさせない」と有権者に強調。

 もんじゅを所管する文部科学省に対し、地震や津波への追加対策などを要望するとともに、事業者の関西電力などに具体的な対策の実施を促すなどの強い姿勢を示し、「脱原発」を訴えた共産新人を抑えた。

 福井市内の事務所で西川氏は福島原発事故に触れ「分かっている範囲の対策を事業者に対して要請し、県民の目に見える形でチェックし実行することが大事だ。みなさんの納得する形で安全対策を進める」と安全重視の原子力行政を強調した。また「震災で東京や太平洋側中心ではなく、日本海側にも目を向けた国土づくりが必要になった。財源は厳しいが、北陸新幹線整備は重要だ」とも述べた。

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花束を手に支持者の万歳三唱で祝福を受ける西川氏(中央)=福井市門前の事務所
島根県知事への再選を決め、後援会幹部らに拍手で祝福される溝口善兵衛さん(中央)=島根県松江市

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