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岩手・宮城・福島のアンテナショップ大盛況 東京

平日も客足が絶えない「ふくしま市場」=東京都江戸川区

 東日本大震災で被害を受けた岩手、宮城、福島の3県が東京都内で展開するアンテナショップが盛況だ。震災後、来店者数、売り上げともに急激にアップ。「地場産品の購入が被災地の復興につながる」との首都圏の消費者の思いが店に活気をもたらしている。

 東京都江戸川区のイトーヨーカドー葛西店内にある「ふくしま市場」。平日、休日問わず買い物客でにぎわう。週に何度も足を運んだり、車で約2時間かけて訪れたりする人もいる。桜田武店長(41)は「客の中には在京の福島県出身者が多い。応援したい気持ちの表れだ」と話す。
 震災前約1100品目あった商品は一時、入荷が滞り、約350品目に落ち込んだ。福島第1原発事故による風評被害も心配されたが、商品が戻り始めた3月下旬から客が増加。4月の売り上げは前年同月(約1000万円)の約3倍となる見込み。
 東京都江戸川区の会社員金子博章さん(32)は「復興の手助けができればと思い、何度か利用した。ここに並ぶ商品は放射能の心配もないはずで今後も利用したい」と話す。
 東京・銀座のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」も連日、多くの客が詰め掛けている。4月の平日来店者は約2000人で例年の約2倍だ。休日は4000人以上の日もあり、レジの前は長い列ができる。
 岩手県東京事務所企業立地観光部主任の大竹幾子さん(35)は「3月末からずっとこの状態。毎日がゴールデンウイークのようでありがたい」と語る。
 東京・池袋の「宮城ふるさとプラザ」も4月の来店者は前年同月比1.5倍。売り上げは2倍を超す勢いだ。「被災地の商品を購入したい」と都内の企業から商品数千個の注文もあった。
 店員の大蔵国孝さん(33)は「県産品の販売拠点として商品をPRし、被災企業、生産者の復興を後押ししたい」と意気込んでいる。(元柏和幸、大橋大介)


2011年04月26日火曜日


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