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「原子力の信頼回復に全力」

2011年04月26日

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新入社員を代表して誓いの言葉を述べる田村直之さん=25日、六ケ所村の日本原燃

 日本原燃は25日、六ケ所村の本社で入社式を開いた。東日本大震災で新入社員らの引っ越しなどが困難だったため、今月1日の予定を遅らせた。新入社員は昨年度より4人少ない89人で、県内出身者は65人。原燃によると、福島第一原発の事故の影響で入社を取りやめた人はいないという。

 原子力への信頼が揺らぐ中、原燃自体も再処理工場の試運転終了にめどが立たない現状を抱える。川井吉彦社長は新入社員へのあいさつで、「資源のない我が国で原子力の必要性、再処理の意義は変わらない。志を持って仕事に励んでほしい」と語りかけた。

 新入社員を代表して仙台市出身の田村直之さん(25)は「原子燃料サイクルに携わることを誇りに思う。原子力の信頼回復に全力を尽くす」と述べた=写真。「家族は原子力業界に進むことを少し心配していたが、一生懸命やりたい」と話していた。

 また、川井社長はあいさつの中で、原発事故について「大量の放射性物質が放出し、極めて深刻」との認識を示す一方、「原子力の再開がなければ電力が不足し、被災地の復興もままならない」と、「脱原発」の論調を牽制(けん・せい)した。

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