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白鵬“弱音節”連発「記録どうでもいい」

 5月場所に向けて意気込みを語る白鵬=東京・墨田区の宮城野部屋
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 5月場所に向けて意気込みを語る白鵬=東京・墨田区の宮城野部屋

 大相撲の横綱白鵬(26)=宮城野=が珍しく“弱音節”を連発した。本来なら夏場所の番付発表日だった25日、東京都墨田区の宮城野部屋で、八百長問題の影響で本場所として扱われない技量審査場所(5月8日初日、両国国技館)に向けて会見。成績は正式な記録となるため、元朝青龍と並ぶ歴代最多の7連覇がかかるものの、賜杯への意欲を見せないなど弱音をはいた。

  ◇  ◇

 気持ちが高ぶっている様子は、まったくなかった。本来なら、5月場所の番付発表の場である会見。白鵬には、賜杯に対する意欲のかけらもなかった。歴代最多タイの7連覇がかかるものの「記録はどうでもいいや」と緊張感のない、投げやりとも取れる発言をした。

 会見では珍しく弱音のオンパレードだった。八百長問題によって大きく揺れた相撲界にとって、5月場所こそが世間に対するアピールの場。横綱としての責務が重大だが、力士らを引っ張っていく気持ちを問われると、「だんだん薄くなっている。もう年かな?」とこぼした。

 さらに、自身が置かれる立場にも弱音をはいた。朝青龍が引退し、昨年初場所から一人横綱として土俵に上がっているものの、「もう一人、横綱がほしいという気持ちがある」と本音をポロリ。野球賭博問題と八百長問題を経験し、精神的な疲労が一気に噴き出したのか、表情に覇気はなかった。

 一方で、東日本大震災による気持ちの低下を吐露。「相撲を取っている場合じゃないという気持ちと、今こそやらなきゃいけないという気持ちが半々」と複雑な心境を語った。八百長問題の影響で優勝者への天皇賜杯もなく、モチベーションを保つのが困難な状況の中、開催される技量審査場所。「しっかり稽古をしてきた。いつもの東京場所と思い、自分の流れでやっていく」と話すのが精一杯だった。

(2011年4月26日)

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