2010年10月30日21時46分
警視庁など警察の内部資料とみられる文書などのデータがインターネット上に流出していることが、同庁への取材でわかった。国際テロに関する捜査情報などが含まれている可能性があり、ファイル交換ソフトを通じて流出したという。警視庁などは情報の中身について確認を急ぐとともに、経緯を調べている。
警視庁人事1課によると、29日夜、外部の機関から情報提供があり、流出がわかった。インターネット上で閲覧できる状態にあり、文書には「警視庁」「警察庁」「警察」「公安部」などの言葉が含まれているという。国際テロの捜査を担当する警視庁外事3課の情報の可能性がある文書もあるという。
また、警察関係者以外の個人の名前が載っている文書もあるが、実在する人物か不明という。ファイルの形式はPDFなど複数あり、日付がある文書はいずれも比較的古いものとみられる。
人事1課は「内部資料かどうか調査している。内部資料と確認されていないので削除要請などの対策はとっていない」としている。
警視庁では2007年6月、北沢署の巡査長の私物パソコンから1万人分以上の個人情報や捜査報告書などが流出したことが発覚した。ファイル交換ソフト「ウィニー」が入っていた自宅のパソコンから漏れたとみられる。