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【プロ野球】

楽天 震災孤児に1勝につき100万

2011年4月26日 紙面から

 楽天は25日、東日本大震災で両親が亡くなったか、行方不明になっている子どもたちを支援するため、今季1勝につき100万円を積み立てて贈ることを決めた。楽天グループ総帥の三木谷球団会長、星野監督、楽天選手会、球団の4者が合同して支援金を拠出する。80勝した場合は8000万円。残り132勝を全勝した場合はすでに挙げている6勝をプラスして1億3800万円が震災孤児に贈られる。

 星野監督が懸念しているのは義援金の使い道が不透明なことだ。目的を震災孤児と明確にすることについて「賛成だな。目的がはっきりしていた方がいい。義援金もディスクロージャー(情報公開)しないとな」と話した。闘将も母子家庭で育ち、当時1000円のグラブ1個を買うのにも苦労した。痛み、苦しみを経験しているだけに「子どもの時は僕が一番野球がうまかったのに、自分だけがなかった。子どもたちには野球選手に限らず、サッカー選手でもラグビー選手でもなってくれたらいい」と永続的に支援する考えだ。

 厚生労働省によると、震災孤児は宮城、岩手、福島の3県で計115人(22日現在)。すでに震災孤児支援基金を独自で立ち上げている岩村は「親をなくした子がどんな気持ちでいるか想像もつかない。子どもたちを支えるのはいいこと」と強く支持。選手会長の嶋は「勝ち進んで、勝ち続けるしかない。優勝ラインは80勝。そこを狙う」と話した。球団によると、具体的な支援方法について現在模索中。震災孤児の救済につながるという目標意識が高まったことでチームの結束もさらに堅くなった。 (鶴田真也)

 

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